2006年10月29日

アナログレコードプレーヤー

殆ど電源も入れることも無く家具の一部と化していた
ステレオコンポ、パイオニア「PrivateAV7」(1994年)だ。
ステレオコンポは若い頃から後にも先にもアナログコンポはこれで
2台目だ。プレーヤーが無いためずっとレコードを聴いていなかった。
今あるこのプレーヤーは頂いたものでそれにこのコンポより古い物だ。
頂いたといっても何年も前になる。
あまり良い品ではないが今となっては我が家でレコードを聴ける唯一
のプレーヤーなのだ。

その前にLD(レーザーディスク)を視聴したくなり久しぶりに棚に
しまってあったLDを見るためこのオーディオコンポの
電源を入れた。
LDドライブのボタンを押すと引き出しのような
でかいテーブルがゆっくり出てきた。
それにLDを入れてボタンを押す。LDが収納され視聴が始まる・・・
が、音は聞こえど映像が出てこない。
多分後ろのコードが外れているに違いないと思い面倒だが
コンポの後ろを覗く。誇りだらけの裏面は、見るに耐えない状態だ。
コードがいろいろ張り巡らされており、どこがどこのコードだか
わからない。自分でセッティングしておいてなんだが今となっては
どうやったかも忘れてしまった。
だが、記憶は蘇るもので、しげしげと眺めていると思い出すものだ。
早速外れていたコードを差込み改めてLDの電源を入れる。
軽い回転音と共にTVの画面に映像が映った。
今ではDVDがあるので(うちにはまだDVDプレーヤーは無い)あえて
LDなど観ることも無いのだが・・・。

さて、話はプレーヤーに戻るが・・・。
手元にあった昔のLPをセットし自動ボタンを押す。
だが電源は入っているもののターンテーブルがまったく回らない。
多分故障しているのだろう。何せメンテナンスもすることは無く
電源すら入れることなど無かったのだ。それになんといっても古い。
直らなくて元々なので分解すべくコードを外し、ターンテーブル
を外してみると、なんとモーターと連動するベルトが切れている。
切れていると言うか劣化して完全に溶けていると言った方が良い。
タールのようにべたつきそのベルトではターンテーブルと
モーターを繋ぐ役目など果たすはずも無い。
さて、どうするか?ふっと頭に過ぎったのが、“パンツのゴム”だ。
これで何とかなるのではないか?と思い、一応ネットで調べてみた。
さすがにこの手のベルトはあまり手に入らない。だが、パンツのゴム
を利用している人がいることを発見!問題なく動作しているとの事。

  

それで早速パンツのゴムを輪にして繋ぐ。どう繋ごうかと最初は先を
少し重ねて瞬間接着剤で留めてみた。早速ターンテーブルの裏側に
パンツのゴムベルトを巻くそして連動するモーターに繋ぐ。

 

ターンテーブルが回るか試してみるとうまく回ってくれた。
だが、懸念していた繋ぎ目が抵抗になるようで回転むらがあるようだ。
試しにレコードを乗せて聴いてみた。音は出たもののところどころ
ふにゃふにゃした音響だ。これでは駄目だと改めてパンツのゴムベルト
を今度は抵抗にならないような位置で縫って繋ぐことにした。
今度は、スムーズにむら無く伝わっているようだ。だが、縫い方が拙かった
ようでレコードを聴いている途中でパンツのゴムベルトは切れてしまった。
改めて縫い直し再度レコードを乗せて聴いてみる。今度はむら無く
音が出る。これで何とか昔懐かしいLPレコードを聴くことができる。

最初相方の持っていたLP(キャンディーズ、中森明菜)を懐かしく聴いた。
私は。私の好きだった「阿川泰子」を聴いた。アナログはなんとなく
暖かい雰囲気がある。劣化した音も味わいとして懐かしく若かりし頃の
思いが蘇る。
聴き入ってしまい、またまた私に若返り症候群が首をもたげてきた。

Posted by c-bird at 2006年10月29日 21:20
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