2009年02月26日

KDSマウント改造(ジンバル化)

マイナーチェンジを行ったものの思ったより使い勝手が悪いKDSマウントである。
一番の問題点(欠点)は、傾けると止まってくれないで、ずるずる下がってしまうのだ。
で、マウントをぶった切って横ちょにアリ溝ヘッドを付けてジンバル化することにした。
勿論なるべく金をかけないで行う事が私のモットーなのだ。
それでもどうしても必要なものをホームセンターに買いに行く。

タップ4mm・・・・・298円
ステンレス皿ネジ4mm×20mm(4本)・・・・・148円

材料がそろったところで、まずマウントの切断だ。金切り鋸で切ろうかと思ったが、
アルミは結構柔らいので仕事で使っているエンジン(ハンドピース)にカッティングジスク
を付けて要所要所を切断する事にした。順調に作業は進む・・・
最終的に石膏用の糸鋸で切ってみると結構さくっと切れるではないか・・・・。
そんな訳で意外と簡単に切断できたのである。
で、本体に水平に取り付けるため切断面や出っ張りを平らにする訳だが
これは旋盤のような機械がないと水平には削れない。
どうしたものかと切断した後に考える。
仕事で使用している石膏を削るトリーマーでいけるかな?と思いつく
実は脳裏の隅っこにはあったのだが、硬くて削れないだろうと
思っていた。が、アルミは結構さくさく削れる事を今回切断して分かったので
試しにトリーマーで削ってみる。と、結構さくさく削れるのである。
硬さは石膏とさほど変わらない感じである。それで作業を続ける事にした。

画像は、切断し平らに削った状態のマウント。
ネットで見るとこれを丸く綺麗に削っているが、
その必要性は特に無いと思うのでこの状態で完了。

アリ溝ヘッドとマウン4箇所にネジ取り付け穴とマウントに4mmタップを切る。
手持ちのハンドドリルでは、どうあがいても面に対して垂直には行かない。
が、なるべく垂直に開けるように努力はしたので何とか穴と穴を上手く合う様に
開けることが出来たようである。
アリ溝ヘッドとマウント間が約22mmマウント自体の厚さ1.8mmである。
タップを切るマウント側だが、私の場合タップを切る余裕を持たせるため
貫通させる感じでドリルで開けた。その程度開けないとネジ切りが浅くなってしまう。
心配な人はマウントの中心に開けるのとよいだろう。
そんなこんなで、後はネジで取り付ければ完成。

その後、アリ溝マウントにスコープを取りつけたところで問題が発生した。
調子を見ようとデジスコをセッティングしてそこまでは良かったが
ちょっと負荷をかけたところ、スコープがアリ溝マウントから脱落。
デジスコもろとも床に落下。そのおかげでカメラブラケットの一部が
歪んでしまい、且つ衝撃でカメラとブラケットがずれてしまった。
当然光軸もずれた事は言うまでもない。
しかし、カメラもスコープも壊れなくて良かったが・・・。

そんな訳で、歪んだブラケットを修正しブラケットをある程度適当に
組んで光軸を確認すると・・・
こんな具合にずれている。

改めてブラケット調整し、光軸を測るため厚紙で円の中心に針で穴をあけ
このように取り付けて光軸を確認する。
シャッターを切ると画像のように光が中心に出ているのが分かる。

光軸を確認するための厚紙はきっちりり作らないと正確性を欠くので
アダプターをかたどり円を描く。円の中心を決める事は、結構重要。
中心に針で穴を開ける。

今度は正確に光軸を取る事が出来た。
薄紙を使用したので紙の絵柄が写ってしまった(笑)
これで調整は一応完了。
※突発的な事故でカメラとブラケットがずれる事が考えられる
そのためにも業者任せでなく自分で調整する事も必要だろう。
取り付け調整はメーカーさんが言うほど難しくはない。

最終的に撮影して調子を見る。
特に問題はないようである。因みにこの車は、ご近所さんのです(笑)

今度はアリ溝ヘッドからスコープが外れないように今ある部品と道具で
どうすれば良いか策を講じる。
しばし無い頭で考え、このようにする事にした。(※画像)
ボルトを裏から留めマウントを固定するよう作製に取り掛かる。

※画像は完成した状態。

画像のようにネジをヘッドに合わせて六角形の溝を削りだす。
ハンドピースエンジンを使用した。削る道具が無いと無理かもしれない。

ネジを取り付けた状態

こんな感じに取り付け完了。一緒に付いているステンレスの板状の物だが
特に付ける必要は無いのだが、以前より取っ手代わりにくっ付けていただけ
の物なのである。つまり、丁度良いものが無かったのでたまたま付けている
のである(笑)

使用感は上々、何処の角度でもフリーストップする。

パーン棒がなかったのでとりあえず手元にある物(以前拾ってきた桜の枝を利用)で
パーン棒を作製。一応これで完成。ちょっと長かったかも(笑)
調子を見て長さを調整することにしよう。

追記:
レンズ採用液晶フードだが、液晶側にくっ付く枠がプラスティック製で非常に弱い。
取り外す時に2箇所折れてしまった。週間接着剤で補修するも、強度がいまいち。
それに液晶画面に両面テープでつけるため、しょっちゅう剥がれて落ちてしまう。
そのため、私はプラスティックの枠も取り外し画像にあるように簡単に
輪ゴムで留めている。このように輪ゴムを使用している人も結構いるようだ。
考える事は誰も同じなのだなぁ(笑)
メーカーさんはもう少しその辺りを改良してほしい。割と高価なんだし(笑)

********【デジスコの構成」********

スコープ:NikonED82
接眼レンズ:Turbo Adapter28XWDA
コンパクトデジカメ:Canon IXY1000
カプラー:TA4+3(カメラとスコープをとりつける部品の一部)
アタッチメント:TAW1(カメラとスコープを取り付ける部品の一部)
ブラケット:BR-IXYSU
照準器:DOS-FSB1(赤い光の点が被写体を捕らえる)
液晶モニターフード:HD-2027W(太陽光をシャットアウトする)
レリーズ:デジスコケーブル455US
三脚:SLIK PRO 700 DX-AMT 
雲台:KDSマウント(ジンバル風に改造)+ロングシュー:Velbon QBF51L

Posted by c-bird at 2009年02月26日 22:15
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