2010年07月25日
SMART DRIVE(スマートドライブ)の冷却効果は・・・無し
スマートドライブはアルミ製の弁当箱のようなケースである。
HDDの音の軽減、発熱の軽減を目的としている。
確かに雑音の軽減による静音化にはかなり効果的である。
このケース自体には冷却機能はない。アルミの特性を利用した所謂
放熱させるヒートシンクの役目をするようである。
で、当方、スマートドライブを使用しているが、
夏のこの時期、HDDの温度上昇を抑えるには甚だ疑問である。
スマートドライブを使用しているHDDの温度が50℃を少し超える
事もあった。
そんな訳で、簡単な実験をしてみた・・・。
使用したHDDは日立製500GB
室温36℃はさすがに熱い!猛暑でこの部屋はPCに酷であるが
この条件でまず、スマートドライブにHDDをセットしPCを起動する。
そのまま約1時間30分ほど放置する。
温度を計ると49℃
次にリムーバブルケースにHDDを入れ同じ条件(室温36℃、1時間30分)
ちなみにリムーバブルケースには冷却ファンが付いている。
温度を計ると44℃
最後にHDDをそのままベイにセットして同様に計測
なんと、43℃であった。
実験から、スマートドライブは冷却効果はまったく無いという
結論が出た。
それどころか何も入れない裸のHDDより温度が
上昇してしまう結果であった。
ところで、GoogleがHDDを10万台以上で調べたとか・・・。
その結果、温度や使用頻度によるHDDの寿命との
因果関係はないようである。
最近SSDが注目されているが、メーカーも装備しているPCを
出している。発熱、騒音も無く高速で悪いとこなしの記憶装置だ。
手の届かない価格ではないが、現状HDDに比べてまだ高価である。