2005年06月27日

フジTVじゃ必見の番組「ザ・ノンフィクション」

日曜昼過ぎにやっているこの番組は、結構良い番組。
6月26日放送の「嵐の学校改革」は興味深かった。
東京文京区にある歴史のある「郁文館」は負債を抱える中高一貫の私立校。
そこへ畑違いの渡邊美樹氏(1959年生まれ)が理事長となる。
いわば、教育者ではなく企業家だ。
http://www.ikubunkan.ed.jp/guide/message.html
http://www.shc-creo.co.jp/webcreo/latest/e20020203.html
2003年ころ改革が始まったそうだ。その為理事長より新しい学長を外から呼ぶ。
その学長はメディアにもちょくちょく登場する小林節氏である。
http://www.clb.mita.keio.ac.jp/law/kobayashisetsu/message.html
企業家の理事長とメディアでも有名な学長、それに振舞わされる現場の教師たち・・・。
学長は生徒の居る前で授業の方針で口を挟む。罵声が飛ぶ。生徒の居る前で教師を
お前呼ばわりする。一見独裁者に見える。
学園祭には、各々のブースで運営を考えて収支決算をだし損益をだす。
株なども取りいれ実践的な経験も取り入れている。現役の会計士を呼んで決算をする。

負債は減っていったらしいが、教育方針や学長の動向に戸惑う現場の教師。
年功序列で教師の昇進はない。教頭が先輩教師を差し置いて抜擢される。
ついて行けず学校を去る教師も出てくる。ベテラン教師の退職に生徒の感慨も
一入だったようだ。生徒に惜しまれ学校を去っていく定年間近のベテラン教師。

結局理事長と学長の方針の違いだろうか、体調不良を理由に小林氏は
学長を辞任する。
そもそもこの小林氏はそこを辞めても食っていける。結局腰掛け学長だった訳です。
そこだけを職場としている教師は首になったらどうすればいいのでしょう。
自業自得ですか。

教育とは「企業家」を作るためのものではないはずです。教師が授業で余談は
いけない雰囲気を感じる。学長にぺこぺこしている現場教師たち。
教師も査定されている。要らない教師と必要な教師。
「教育の成果」とはなんでしょう?難しいテーマだ。

番組の最後に理事長がこんな言葉を漏らした。
「小さな正義と大きな正義」さて、これはどちらがどの正義なのだろう?
多分自分は大きな正義だと言いたいのでしょう。
彼は、企業家で利益を出す事を考えなければならない。

これから少子化だ。学校運営も理想だけではやっていけないのでしょう。
生徒確保に公立校はどうなるのだろう。
お金のない人間はまともな教育を受けられない時代になるのは必至。既にその傾向だ。
しかし、まともな教育もなんだか良くわからん。

Posted by c-bird at 2005年06月27日 08:28
コメント
このサイトの著作権は、全て「Carefree Field」に帰属します。
Copyright ©2004- 「Carefree Field」. All Rights Reserved.